スマホへの直挿しやアプリでの音質調整、4.4mmバランス接続まで1本で済ませたいならStarfield IIIがおすすめです。
Starfield IIIは国内価格19,800円(税込)で、3.5mm・4.4mm・USB-Cの交換式プラグが3種類付属します。
一方のStarfield IIは付属プラグが3.5mmのみのため、手持ちのDACやDAPで3.5mm接続して使う人や、明るく繊細な高域が好みの人に向いています。
この記事では、Starfield IIIとStarfield IIの違いを、音質・USB-C対応・価格の3つの観点から比較します。
Starfield IIIとStarfield IIの違い|USB-C・バランス・EQまで欲しいならIII
2機種の大きな違いは、ドライバー構成が1DDから2DDになったことと、Starfield IIIにはUSB-Cプラグと4.4mmバランスプラグが付属することです。
なお、ここで比較するのは同名のゲーム「Starfield」ではなく、水月雨(MOONDROP)の有線イヤホン「Starfield」シリーズです。
Starfield IIIは2026年10月26日に国内発売されたシリーズ第3世代モデルで、Starfield IIは2023年9月1日に国内発売された第2世代モデルです。
主な仕様の違いは次のとおりです。
| 比較項目 | Starfield III | Starfield II |
|---|---|---|
| 国内価格 | 19,800円(税込) | オープン価格 ※発売時の予想実売価格は税込21,300円前後 |
| 国内発売日 | 2026年10月26日 | 2023年9月1日 |
| ドライバー構成 | 2DD(デュアルダイナミック) | 1DD(シングルダイナミック) |
| 振動板 | 10mm木製ドーム(低域)+7.8mm DLCドーム(高域) | 10mm マグネシウム・リチウム合金ドーム |
| インピーダンス | 7.7Ω±15%(1kHz) | 15Ω±15%(1kHz) |
| 感度 | 119dB/Vrms(1kHz) | 122dB/Vrms(1kHz) |
| 有効周波数帯域 | 20Hz~20kHz | 20Hz~20kHz |
| THD(全高調波歪率) | 0.2%以下(1kHz、94dB) | 0.08%以下(1kHz) |
| 付属プラグ | 3.5mm/4.4mmバランス/USB-C(交換式) | 3.5mmのみ |
| USB-C出力 | 60mW(サウンドカード内蔵) | ― |
| EQ調整 | 32バンドPEQ(公式アプリ・Webツール) | ― |
| イヤホン側コネクタ | 0.78mm 2pin | 0.78mm 2pin |
共通点として、どちらもイヤホン側が0.78mm 2pinのリケーブル対応で、有効周波数帯域はともに20Hz~20kHz(IEC60318-4、-3dB)です。
通話用マイクについては、Starfield IIIは海外販売店のデータシートで通話機能なしと案内されており、Starfield IIも公式仕様にマイクの記載がありません。
そのため、どちらも音楽・動画鑑賞向けの有線イヤホンとして考えるのが目安です。
音質の違い|1DDから2DDへ刷新
Starfield IIIはシリーズで初めて2基のダイナミックドライバーを搭載し、低域と高域を別々のドライバーで鳴らす構成に変わりました。
Starfield IIは、10mmのマグネシウム・リチウム合金ドーム複合振動板を使ったダイナミックドライバー1基で全帯域を再生します。
Starfield IIIは、10mmの木製ドーム複合振動板ウーファーと、7.8mmのDLCドーム振動板ツイーターを組み合わせた「D.W.T.デュアルダイナミック音響システム」を採用しています。
| 項目 | Starfield III | Starfield II |
|---|---|---|
| 低域側 | 10mm木製ドーム複合振動板ウーファー 複合デュアルマグネット |
10mm Mg-Li合金ドーム複合振動板(1基で全帯域) |
| 高域側 | 7.8mm DLCドーム+高柔軟エッジのツイーター | |
| 音響設計 | HeyGears社と共同開発した3Dプリント音響導管で位相を揃える | ― |
ウーファーには無垢材を極薄にスライスした木製ドームが使われ、メーカーは「低域の厚みと高域の解像度の両立」を狙った設計と説明しています。
実際の音の傾向について、Starfield IIは海外の実機レビューで、低音は控えめで中高域が強調され、明るく細部まで聴き取りやすい高域と評価されています。
同じレビューでは、エレキギターやサックスなど一部の音源でやや鋭く感じる場面があるとも指摘されています。
Starfield IIIについては、海外の先行レビューとして「低域は量こそ中程度だが厚みがある」「高域は適度に明るく、金属的な刺さりは抑えめ」という評価が紹介されています。
ただし、極端な楽曲ではサ行が刺さる可能性があるという指摘もあります。
構成と各レビューを踏まえると、Starfield IIIはStarfield IIより低域の厚みが増した傾向の可能性があります。
ただし、2機種を直接聴き比べたレビューは確認できておらず、国内の実機レビューも発売されたばかりでまだ少ない状況です。
また、THDや周波数特性の上限は、2機種で測定条件の表記が揃っていません。
そのため、THDの数値が小さいStarfield IIの方が音質で上、といった単純な比較はできません。
USB-C対応の違い|IIIは付属プラグでスマホ直挿しできる
Starfield IIIは付属のUSB-Cプラグに交換するだけで、USB-C端子のスマホに直接挿して使えます。
Starfield IIは付属プラグが3.5mmのみのため、USB-C端子の機器で使うには別の機材が必要です。
Starfield IIIのUSB-Cプラグでできること
Starfield IIIのケーブルは、ロック機構付きの交換式プラグを採用しています。
付属するプラグと用途は次のとおりです。
| 付属プラグ | 主な用途 |
|---|---|
| 3.5mmアンバランス | イヤホンジャックのある機器、一般的なDAC・DAP |
| 4.4mmバランス | 4.4mmバランス出力に対応したDAP・アンプ |
| USB-C(サウンドカード内蔵) | USB-C端子の機器への直挿し、アプリでのEQ調整 |
USB-Cプラグには、新開発の独立サウンドカードチップが内蔵されており、出力は60mWです。
さらに、MOONDROP公式アプリまたはWebツールから、32バンドのパラメトリックEQ(PEQ)で周波数ごとに音を細かく調整できます。
第2世代のユーザー参加型DSPにも対応しており、ほかのユーザーが作成したチューニングデータをダウンロード・共有できます。
好みの音響プロファイルを保存して引き継げる「Sound Target ID(STI)」機能も備えています。
一方で、USB-Cプラグの対応サンプリングレートや、スマホの機種ごとの動作確認情報は公表されていません。
Starfield IIをUSB-C機器で使う場合
Starfield IIの公式仕様では、付属プラグは3.5mmシングルエンドのみです。
そのため、イヤホンジャックのないUSB-C端子のスマホで使う場合は、別途USB-C DACなどを用意して接続する形になります。
4.4mmバランス接続で使いたい場合も、イヤホン側の0.78mm 2pinに対応した4.4mmプラグのケーブルを別に用意する必要があります。
なお、インピーダンスはStarfield IIIが7.7Ω、Starfield IIが15Ωで、感度はそれぞれ119dB/Vrms、122dB/Vrmsです。
どちらも低インピーダンス・高感度な部類のため、鳴らしやすさに大きな差はないと考えられます。
価格差と買い替えの判断
Starfield IIIは19,800円(税込)で、Starfield IIの発売時の予想実売価格より安く、付属プラグも充実しています。
| 項目 | Starfield III | Starfield II |
|---|---|---|
| 価格 | 19,800円(税込) | オープン価格(発売時の予想実売価格は税込21,300円前後) |
| 付属プラグ | 3.5mm/4.4mm/USB-C | 3.5mm |
| 国内の主な販売先 | Amazon、楽天市場、e☆イヤホン、ビックカメラ、フジヤエービック、ヨドバシカメラ | e☆イヤホンなどで販売実績あり |
Starfield IIをUSB-Cスマホやバランス接続で使うには、USB-C DACや4.4mmケーブルを追加で用意する必要があります。
これらの機能を求める場合は、付属品だけで対応できるStarfield IIIの方が割安になりやすいといえます。
ただし、Starfield IIの現在の実売価格や在庫状況は販売店によって異なるため、購入時点の価格を必ず確認してください。
すでにStarfield IIを持っている人は、USB-Cでの直挿し、アプリでのEQ調整、4.4mmバランス接続を使う予定がなければ、急いで買い替える必要性は高くありません。
反対に、DACやバランスケーブルを買い足す予定があったなら、Starfield IIIへの買い替えを検討する価値があります。
Starfield IIIとStarfield IIはどっちがおすすめ?
これから新しく買うなら、機能と付属品が充実したStarfield IIIを選ぶのがおすすめです。
Starfield IIIがおすすめな人
- USB-C端子のスマホに直接挿して使いたい
- アプリの32バンドPEQで好みの音に調整したい
- 4.4mmバランス対応のDAP・アンプも併用したい
- 2DD構成による低域の厚みも期待したい
Starfield IIがおすすめな人
- 手持ちのDACやDAPに3.5mmで接続して使う
- 低音控えめで、明るく細かい高域の傾向が好み
- 販売店でStarfield IIIより安く買える
Starfield IIIは、USB-C・3.5mm・4.4mmの3種類のプラグが付属し、1本で使える場面が広いのが強みです。
一方、3.5mm接続の環境がすでに整っていて、Starfield IIを安く買えるなら、Starfield IIも十分選択肢になります。
もう少し予算を抑えてMOONDROPの有線イヤホンを選びたい方は、蘭II-LAN2も比較してみましょう。
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参考・出典
