通話録音や長時間録音、月600分の無料文字起こしを重視するならNotta Memo Pro、約10gのマイクを身につけたい人や必要な月だけ文字起こし時間を買い足したい人にはSoundcore Workが向いています。
本体価格はSoundcore Workの方が安い一方、無料の文字起こし時間はNotta Memo Proが2倍です。
録音できる距離やバッテリー持続時間、通話録音の可否にも差があるため、購入価格だけで決めると使い方に合わない可能性があります。
この記事では、Notta Memo ProとSoundcore Workの録音性能、文字起こし・AI機能、料金、携帯性、データ管理方法を比較し、用途ごとにおすすめのモデルを整理します。
Notta Memo ProとSoundcore Workはどっちがおすすめ?違いを一覧で比較
用途の広さを優先するならNotta Memo Pro、軽さと料金の柔軟性を優先するならSoundcore Workが選びやすいでしょう。
Notta Memo Proは、通話と対面の録音モードを自動判定し、登録済みのWi-Fiへ接続すると録音データを自動でクラウドへ同期できます。
Soundcore Workは、約10gの着脱式マイクを襟元や首元に装着できるウェアラブル設計が特徴です。
主な違いを一覧にすると、次のようになります。
| 比較項目 | Notta Memo Pro | Soundcore Work |
|---|---|---|
| 公式通常価格 | 29,700円 | 8GB:24,990円 64GB:26,990円 |
| 形状 | 薄型カード型 | 着脱式マイク+充電ケース |
| サイズ | 77.2×56×3.9mm | マイク:23×23×13mm ケース込み:60×60×15mm |
| 重量 | 30g | マイク:約10g ケース込み:約48g |
| 状態表示 | 0.95インチAMOLEDカラー画面 | LED・振動 |
| 収音距離 | 最大8m/推奨約5m | 最大5m 2~3人の打ち合わせ向け |
| 通話録音 | 対応 通話・対面を自動判定 |
非対応 |
| 連続録音時間 | 約45~50時間 1回最長5時間 |
マイク単体:最大8時間 ケース込み:最大32時間 |
| ストレージ | 64GB | 8GB/64GB |
| 無料文字起こし | 月600分 | 月300分 |
| 個人向け有料プラン | 月1,800分 14,220円/年 |
月1,200分 15,980円/年 |
| 文字起こし時間の買い足し | ハードウェアプランでは不可 | 120~6,000分を追加購入可能 |
| 対応言語 | 58言語 | 150以上の言語・アクセント |
| 主な転送方法 | Bluetooth 5.4、Wi-Fi、Web USB、自動クラウド同期 | Bluetooth、Wi-Fi |
会議や商談だけでなくスマートフォン通話も残したい場合は、Soundcore Workが通話録音に対応していないため、Notta Memo Proが候補になります。
月300分を超えて文字起こしする人も、無料枠が月600分あるNotta Memo Proの方が追加料金を避けやすいでしょう。
一方、通話録音が不要で、マイクを服に付けたまま音声メモや少人数の会話を録りたい場合はSoundcore Workが便利です。
文字起こしを使う月と使わない月の差が大きい人は、サブスクリプションへ加入せず、Soundcore Workの買い切りパッケージで不足分だけ追加する方法も選べます。
録音性能・文字起こし性能の違い
録音できる場面とバッテリー持続時間ではNotta Memo Pro、対応言語数と要約テンプレートの豊富さではSoundcore Workに強みがあります。
ただし、メーカー公称の収音距離は測定条件が統一されていないため、数字だけで実際の録音品質を決めつけることはできません。
通話録音と長時間・多人数の会議ならNotta Memo Pro
Notta Memo Proの公式製品ページには、静かな会議室での最大収音距離として8mと記載されています。
一方、Nottaの公式サポートでは推奨収音距離を約5mとしているため、8mは条件が整った場合の最大値として考える必要があります。
Soundcore Workも最大5m先の音声を収音できると案内されていますが、公式FAQでは2~3人の打ち合わせに適した製品と説明されています。
複数人が離れて座る会議や広めの会議室で使う場合は、最大8mを掲げるNotta Memo Proの方が仕様上は余裕があります。
通話録音の可否にも明確な違いがあります。
Notta Memo Proは通話と対面の録音シーンを自動で識別し、場面に合った録音モードへ切り替えます。
Soundcore Workはスマートフォンへ装着できますが、公式FAQでは通話録音に対応していないと明記されています。
電話で決まった内容や顧客とのやり取りを記録したい場合は、Notta Memo Proを選ぶ必要があります。
連続録音時間は、Notta Memo ProがBluetooth未接続時で約50時間、接続時で約45時間です。
Soundcore Workはマイク単体で最大8時間、充電ケース込みで最大32時間となっています。
長時間の録音や数日間の出張ではNotta Memo Proが有利ですが、1回の録音は最長5時間で自動停止します。
5時間を超える会議や講演では、途中で録音を再開し忘れないよう注意が必要です。
Soundcore Workは約10分の充電で最大2時間録音できるため、短い休憩時間に充電を補いたい使い方に向いています。
どちらもインターネットへ接続していない状態で録音できます。
録音中に重要な発言があった場合、Notta Memo Proはボタンの短押し、Soundcore Workはマイク本体のダブルタップで目印を付けられます。
対応言語とAI機能はSoundcore Work、無料枠とリアルタイム機能はNotta Memo Pro
対応言語数は、Nottaが日本語や英語を含む58言語、Soundcore Workが150以上の言語・アクセントです。
利用したい言語が多い場合はSoundcore Workの方が選択肢は広いものの、対応数だけで各言語の認識精度までは判断できません。
両製品とも、話者を識別した文字起こしとAI要約に対応しています。
Notta Memo ProはアプリとBluetooth接続している場合、録音中の音声をリアルタイムで転送し、その場で文字起こしや翻訳を確認できます。
購入者向けのハードウェアプランでは、月600分の文字起こし、月100回のAI要約、月100件のファイル取り込み、月1,000クレジットのNotta Brainを利用できます。
Soundcore Workは録音ファイルをアプリへ転送し、対象ファイルと録音言語、話者識別、要約テンプレートを選んで文字起こしや要約を生成する仕組みです。
50種類以上の要約テンプレートに加え、会議の要点や決定事項、次のアクションを整理する1ページ要約を利用できます。
複数ファイルを一つに整理する「まとめ要約」と、録音内容について質問できる「Ask AI」は、Soundcore WorkのProまたはUnlimitedプランが必要です。
無料のStarterプランでも話者識別、文字起こし、要約、録音マーク、音声トリミング、共有・エクスポートなどは利用できますが、文字起こし時間は月300分です。
Nottaは、社内テストにおけるNotta Memo Proの話者識別精度を90.51%と公表しています。
この数値は文字起こし全文の正解率ではなく、MeetEvalのCP-CER指標を使った話者識別の評価です。
また、比較対象となった他社製品名は公開されておらず、Soundcore Workと同じ条件で直接比較した独立データも確認できませんでした。
そのため、文字起こし精度そのものは一方が必ず上とは断定せず、通話の有無、参加人数、録音距離、必要な言語など実際の利用条件で選ぶのが妥当です。
AIボイスレコーダーの録音性能や文字起こし機能をさらに比較したい方は、PLAUDも候補になります。
Notta Memo ProとPLAUD Note Proの違いを比較した記事では、カード型の2機種について録音性能、AI機能、無料文字起こし時間、年間コストの違いを詳しく紹介しています。
本体価格・文字起こし料金の違い
本体だけならSoundcore Workが安い一方、文字起こしを定期的に使う場合はNotta Memo Proの無料枠と年間プランが有利です。
ただし、毎月の使用時間にばらつきがあり、サブスクリプションを避けたい人にはSoundcore Workの買い切りパッケージが適しています。
本体価格はSoundcore Workが安いが、1年利用では容量とプランで逆転する
本体の公式通常価格は、Notta Memo Proの64GBモデルが29,700円です。
Soundcore Workは8GBモデルが24,990円、64GBモデルが26,990円となっています。
| 製品 | ストレージ | 公式通常価格 |
|---|---|---|
| Notta Memo Pro | 64GB | 29,700円 |
| Soundcore Work | 8GB | 24,990円 |
| Soundcore Work | 64GB | 26,990円 |
Soundcore Workの8GBモデルはNotta Memo Proより4,710円安く、64GB同士で比較しても2,710円安く購入できます。
本体のみを購入し、無料の範囲で文字起こしするならSoundcore Workの初期費用が小さくなります。
一方、有料の個人向けプランを1年間使う場合は、ストレージ容量によって合計額が変わります。
| 組み合わせ | 本体容量 | 1年目の合計 |
|---|---|---|
| Notta Memo Pro+プレミアム1年セット | 64GB | 41,800円 |
| Soundcore Work 8GB+Pro年額 | 8GB | 40,970円 |
| Soundcore Work 64GB+Pro年額 | 64GB | 42,970円 |
64GB同士なら、Notta Memo ProのセットがSoundcore Workより1,170円安くなります。
Soundcore Workの8GBモデルを選べばNottaのセットより830円安いものの、保存容量と月間の文字起こし枠は小さくなります。
販売価格やキャンペーンは変動するため、購入前に両社の公式販売ページで最新価格を確認してください。
無料枠はNotta、必要な分だけ買い足すならSoundcore Work
Notta Memo ProをNottaアプリへ連携すると、追加料金なしでハードウェアプランが付与されます。
ハードウェアプランの文字起こし枠は月600分で、1時間の会議なら月10回分が目安です。
Soundcore Workの購入者が利用できるStarterプランは月300分なので、無料枠はNotta Memo Proの半分です。
有料プランの料金と文字起こし時間は、次のとおりです。
| 料金項目 | Notta Memo Pro | Soundcore Work |
|---|---|---|
| 無料プラン | 月600分 | 月300分 |
| 個人向け有料プラン | プレミアム 月1,800分 |
Pro 月1,200分 |
| 個人向け年額料金 | 14,220円 月換算1,185円 |
15,980円 月換算1,332円 |
| 無制限プラン | ビジネス 30,096円/年・1アカウント |
Unlimited 38,980円/年 |
| 時間の買い足し | ハードウェアプランでは不可 | 買い切りパッケージあり |
NottaプレミアムはSoundcore Proより年額が1,760円安く、毎月の文字起こし枠も600分多くなっています。
定期的に月300分を超えて使う人や、月1,200分を超える会議を文字起こしする人はNottaの方が料金と利用時間のバランスを取りやすいでしょう。
ただし、Nottaのハードウェアプランでは文字起こし時間だけを追加購入できません。
月600分で足りなくなった場合は、プレミアムなどの有料プランへ変更する必要があります。
Soundcore Workは、次の買い切りパッケージをアプリ内で追加できます。
| 追加時間 | 価格 |
|---|---|
| 120分 | 480円 |
| 600分 | 1,480円 |
| 3,000分 | 7,980円 |
| 6,000分 | 13,980円 |
StarterとProの月間文字起こし枠は翌月へ繰り越せませんが、買い切りで追加した時間は2年間有効です。
毎月一定量を使うならNotta、繁忙期だけ録音時間が増えるならSoundcore Workという選び方ができます。
なお、NottaのビジネスとSoundcoreのUnlimitedは、チーム管理など利用できる機能の性格が異なるため、年額だけで同等のプランとは判断できません。
サイズ・使い方・データ管理の違い
録音状態を画面で確認してスマホやPCと柔軟に連携するならNotta Memo Pro、マイクを身につけてローカル中心で管理するならSoundcore Workが向いています。
両製品はスマートフォンへ装着できますが、本体の構造や録音後のデータ転送方法は異なります。
カード型で画面付きのNotta、約10gで身につけられるSoundcore
Notta Memo Proは77.2×56×3.9mm、30gの薄型カード型です。
付属のマグネット保護ケースとマグネットリングを使い、スマートフォンの背面へ装着できます。
本体には0.95インチのAMOLEDカラーディスプレイがあり、スマートフォンを開かなくても録音状態を確認できます。
録音の開始と停止は本体ボタンを約2秒長押しし、重要箇所を記録するときは録音中に短く押します。
Soundcore Workは、23×23×13mm、約10gのマイクをカード型充電ケースから取り外して使用します。
襟元へ挟むほか、付属のネックレスチェーンで首から下げたり、充電ケースごとスマートフォンへ取り付けたりできます。
ケース込みでは60×60×15mm、約48gなので、持ち運ぶ一式の重さはNotta Memo Proより大きくなります。
ただし、衣服へ装着する録音部だけなら約10gのため、身につけたときの軽さはSoundcore Workが優れています。
Soundcore Workに画面はなく、録音状態や操作結果をLEDと振動で知らせます。
録音ボタンを1回押すだけで開始・停止できるため、長押しが必要なNotta Memo Proより操作は簡潔です。
さらに、マイク本体と充電ケースはIPX4に対応し、Apple端末では「探す」も利用できます。
自動同期・USB転送ならNotta、ローカル中心の保存ならSoundcore
Notta Memo Proは、Bluetooth 5.4、Wi-Fi、Web USBの3通りで録音データを転送できます。
設定済みの信頼できるWi-Fiへ接続すると、未転送の録音データをNottaへ自動アップロードできるため、録音後に毎回アプリを操作する手間を減らせます。
USB-CケーブルでPCへ直接接続し、Notta Webへ録音データを転送することも可能です。
アップロードされた録音と文字起こしは、AWSの東京リージョンに保存されます。
本体の録音データはチップで暗号化され、通信にはTLS、保存データにはAES-256が使用されます。
Soundcore WorkはBluetoothまたはWi-Fiを使い、録音データをスマートフォンへ転送します。
iPhoneでは録音開始時にリアルタイム転送でき、Androidでは録音前にSoundcoreアプリを開く必要があります。
長い録音がたまった場合はWi-Fi高速転送を利用できますが、転送中はスマートフォンが現在のWi-FiやBluetoothから一時的に切断されます。
また、Soundcore Workのバッテリー残量が30%未満の場合、Wi-Fi高速転送は利用できません。
PCブラウザでも録音や文字起こしを確認・編集できますが、製品の初期利用にはスマートフォンとSoundcoreアプリが必要です。
Soundcore WorkはPCだけで利用を開始できないため、スマートフォンを使わず運用したい場合には向きません。
Soundcore Workは、クラウドバックアップや端末間同期を有効にしない限り、録音と文字起こしをローカル保存する設計です。
文字起こし処理時は音声が一時的にクラウドへアップロードされますが、処理完了後に削除されます。
クラウドを利用する場合、データセンターの拠点は米国です。
国内リージョンでの保存を重視するならNotta Memo Pro、クラウドバックアップを使わず端末中心で管理したいならSoundcore Workが候補になります。
両製品ともオフラインで録音できますが、文字起こしやAI要約にはインターネット接続が必要です。
Notta Memo Proの自動同期に対応するのは2.4GHz帯のWi-Fiで、5GHz・6GHz帯のみのネットワークやブラウザ認証が必要な公衆Wi-Fiでは利用できません。
Notta Memo ProとSoundcore Workはこんな人におすすめ
通話や長時間会議まで1台でカバーしたいならNotta Memo Pro、身につけやすさと必要時だけ課金できる柔軟性を求めるならSoundcore Workを選びましょう。
どちらも録音、話者識別、文字起こし、AI要約に対応しますが、適した利用場面は異なります。
Notta Memo Proがおすすめな人
Notta Memo Proは、次の条件に当てはまる人におすすめです。
- スマートフォン通話と対面会議の両方を録音したい
- 広めの会議室や複数人の会議で使いたい
- 充電回数を減らして長時間録音したい
- 毎月300分を超え600分以内の文字起こしをしたい
- 録音中にリアルタイムで文字起こしや翻訳を確認したい
- 録音後の自動クラウド同期やPCへのUSB転送を使いたい
- 録音・文字起こしデータを日本国内リージョンへ保存したい
とくに通話録音が必要な場合、Soundcore Workは対応していないためNotta Memo Proが明確な候補です。
無料枠が月600分あり、個人向け有料プランもSoundcore Proより安く利用時間が長いため、継続的に会議を文字起こしする人にも合います。
Notta Memo Proを検討している方は、価格を抑えられる従来モデルも比較しておきましょう。
Notta Memo ProとNotta Memoの違いを比較した記事では、録音モードの自動判別やWi-Fi同期、バッテリー性能、価格差を詳しく解説しています。
Soundcore Workがおすすめな人
Soundcore Workは、次の条件に当てはまる人におすすめです。
- 約10gのマイクを襟元や首元へ装着したい
- 通話録音は不要で、対面会議や音声メモが中心
- 本体の購入費用を抑えたい
- 無料の月300分で足りる
- 不足した月だけ文字起こし時間を買い足したい
- 150以上の言語・アクセントや豊富な要約テンプレートを使いたい
- IPX4やAppleの「探す」を重視したい
Soundcore Workは8GBと64GBから選べるため、録音の保存量を抑えられる人なら初期費用をさらに下げられます。
毎月の文字起こし量が安定しない場合も、有料プランへ継続加入せず、2年間有効な追加時間を購入できる点が便利です。
Soundcore Workの購入を検討している方は、単体のレビュー記事も参考にしてください。
Soundcore Workの文字起こし機能や口コミ・デメリットを解説した記事では、録音方法やAI要約、無料プランの使い方、購入前の注意点を紹介しています。
総合的な機能の多さではNotta Memo Proが優位ですが、通話録音や月600分の無料枠が不要ならSoundcore Workの軽さと低価格が生きます。
購入前に「通話を録音するか」「月に何分文字起こしするか」「本体を身につけたいか」の3点を確認すると、自分に合うモデルを判断しやすくなります。
参考・出典
