Notta Memo ProとPLAUD Note Proは、どちらもスマホ背面に装着できるカード型のAIボイスレコーダーです。
0.95インチのAMOLED画面、64GBのストレージ、電話と対面の録音の自動切り替え、ボタン短押しで重要箇所をマークする機能、最大50時間の連続録音と、基本スペックはかなり近くなっています。
大きな違いは、充電・PC転送の方式、録音データの同期方法、文字起こしの無料枠と有料プラン、AI機能や付加機能です。
公式価格はNotta Memo Proが29,700円、PLAUD Note Proが30,800円で、本体価格の差は1,100円です。
この記事では、どちらがどんな人に向いているか、違いの一覧、充電・同期の使い勝手、録音性能とAI機能、文字起こしプランを含めた年間コストの目安を順に整理します。
Notta Memo ProとPLAUD Note Proはどっちがおすすめ?
選び方の軸は、「無料枠の多さと手間の少なさ」を取るか、「本体の薄さ・付加機能・プランの柔軟さ」を取るかです。
以下は公式仕様をもとにした目安です。
Notta Memo Proがおすすめな人
- 無料の文字起こし枠を多く使いたい人:本体購入で付く無料枠は月600分で、PLAUD Note Pro(月300分)の2倍です。
- 普通のUSB-Cケーブルで充電し、PCへ直接つなぎたい人:本体にUSB-C端子があり、Web USBでPCへ接続できます。
- 録音後の転送の手間を減らしたい人:事前に設定した信頼済みWi-Fiに戻ると、録音データが自動でNottaへアップロードされます。
月600分以内に収まる使い方なら、追加料金なしで運用しやすいのがNotta Memo Proの強みです。
ただし、文字起こし時間の買い足しはできず、足りない場合はプランの変更が必要です。
Notta Memo Proを検討している方は、従来モデルのNotta Memoとも比較してみてください。
Notta Memo ProとNotta Memoの違いを比較した記事では、録音モードの自動切り替えやWi-Fi同期、バッテリー性能、価格差を詳しく解説しています。
できるだけ安く購入したい方にもおすすめの比較です。
PLAUD Note Proがおすすめな人
- 本体の薄さや紛失対策を重視する人:厚さは2.99mmで、日本の公式ページではApple「探す」機能に対応と記載されています。
- AI機能を幅広く使いたい人:112言語の文字起こし、10,000以上の要約テンプレート、録音内容に質問できるAsk Plaud、録音中の写真・テキストメモの取り込みに対応します。
- 文字起こし量を柔軟に調整したい人:年額のProプラン・Unlimitedプランに加え、Proユーザー向けに時間パックの買い足しも用意されています。
一方で、無料枠は月300分なので、録音量が多い人は有料プランの費用も含めて検討する必要があります。
PLAUDのAIボイスレコーダーには、カード型のNote Proだけでなく、身につけて録音できるNotePinシリーズもあります。
Plaud NotePin SとPlaud NotePinの違いを比較した記事では、録音性能やハイライト機能、操作性、価格差を紹介しています。
ウェアラブル型が気になる方は参考にしてください。
Notta Memo ProとPLAUD Note Proの違いを比較表で確認
両機の公式仕様を並べると、違いは次のとおりです。
収音距離や録音時間は、メーカーごとに測定条件やモードが異なるため、数値だけで単純に優劣を判断できない点に注意してください。
| 項目 | Notta Memo Pro | PLAUD Note Pro |
|---|---|---|
| 公式価格(税込) | 29,700円 | 30,800円 |
| 発売日 | 2026年10月13日 | 2025年10月14日 |
| サイズ | 77.2×56×3.9mm | 約85.6×54.1×2.99mm |
| 重量 | 30g | 約30g |
| 収音距離 | 最大8m(静かな会議室) | 最大5m(音声強化モード) 3m以内(長時間駆動モード) |
| 連続録音 | Bluetooth接続時45時間 未接続時50時間 |
音声強化モード最大30時間 長時間駆動モード最大50時間 |
| 待機時間 | Bluetooth接続時30日 未接続時45日 |
最大60日 |
| バッテリー容量 | 600mAh | 500mAh |
| 充電方式 | 本体のUSB-C端子(約90分) | 専用マグネット式充電ケーブル |
| PCとの有線接続 | Web USBで直接接続可能 | 公式で記載を確認できず |
| データ同期 | 信頼済みWi-Fiで自動アップロード | アプリ経由でBluetooth/Wi-Fi転送 |
| Wi-Fi | 対応 | デュアルバンド(2.4GHz・5GHz) |
| 写真・テキストメモ | 記載なし | 録音と組み合わせて記録可能 |
| Apple「探す」 | 記載なし | 対応(日本公式ページ) |
| 話者識別 | 社内テストで精度90.51%を公表 | 話者ラベル機能あり(精度の数値は非公表) |
| 文字起こし言語数 | 製品ページに記載なし | 112言語 |
| 無料の文字起こし枠 | 月600分 | 月300分 |
| 保証 | 12か月 | 製品ページで記載を確認できず |
価格と重量はほぼ同じですが、PLAUD Note Proは約0.9mm薄く、Notta Memo Proは長辺が約8mm短いサイズ感です。
共通点としては、次の機能がどちらにも備わっています。
- カード型で、付属のマグネットケースとマグネットリングでスマホ背面に装着できる
- 0.95インチのAMOLED画面
- 64GBの内蔵ストレージ
- Bluetooth 5.4
- 電話と対面の録音を自動で判別して切り替える
- 長押しで録音開始、短押しで重要箇所をマーク
なお、「Notta MemoとPlaud Note Proの比較」として紹介されている記事には、従来モデルのNotta Memoを対象にしたものがあります。
従来モデルは録音モードが手動切り替えで、ストレージも32GBと仕様が異なるため、Notta Memo Proの情報と混同しないようにしましょう。
充電・PC転送・同期方法の違い
日常の使い勝手で最も差が出るのが、充電と録音データの受け渡し方法です。
Notta Memo Proは「普通のUSB-Cケーブル」と「Wi-Fi自動同期」で手間を減らす設計、PLAUD Note Proは専用ケーブルとスマホアプリを中心に使う設計です。
充電ケーブルとPCへの転送
Notta Memo Proは本体にUSB-C端子(USB 2.0 Full Speed)を備え、手持ちのUSB-Cケーブルでそのまま充電できます。
満充電までの時間は約90分です。
さらにWeb USBに対応しており、PCへ直接つないで録音データを扱えます。
PLAUD Note Proの充電は、付属のマグネット式充電ケーブルを使います。
ケーブルのもう一方の端子はUSB-Cですが、本体側は専用のマグネット接続なので、付属ケーブルを持ち歩いていないと外出先で充電しにくい可能性があります。
充電時間は公式ページに記載がありません。
PCで録音データを使う場合は、USBで本体から直接コピーするのではなく、PlaudアプリやPlaud Web(app.plaud.ai)を経由して扱う方法が解説記事で紹介されています。
録音データの同期方法
Notta Memo Proは、事前に設定した信頼済みWi-Fiに戻ると、録音データを自動でNottaへアップロードします。
自動同期には、事前の設定と、信頼済みの同一Wi-Fi環境への接続が必要です。
ネットワークの状況によっては、アップロードに時間がかかる場合もあると案内されています。
PLAUD Note Proは、スマホのPlaudアプリとBluetoothで接続し、録音データをアカウントへ転送する方式です。
大きなファイルはWi-Fiによる高速転送も使えますが、Plaudのサポート情報では、アプリが入ったスマホのBluetoothとWi-Fiをオンにし、スマホと本体を同じWi-Fiにつなぐことが条件とされています。
録音後にスマホを操作せずにアップロードまで済ませたい人は、Notta Memo Proの方が手間を減らせる可能性があります。
録音性能・話者識別・AI機能の違い
録音性能は、どちらも最大50時間の連続録音に対応しますが、条件の付き方が異なります。
AI機能は、Notta Memo Proが話者識別の精度を数値で打ち出しているのに対し、PLAUD Note Proは言語数や要約テンプレート、質問機能など機能の幅が特徴です。
録音時間と収音距離
Notta Memo Proの連続録音は、Bluetooth接続時45時間、未接続時50時間です。
収音距離は最大8mですが、これは静かな会議室での条件値です。
また、Notta Memo Proは1回の録音が最長5時間で自動停止するため、長時間のセミナーなどを録る場合は注意が必要です。
PLAUD Note Proは、4基のMEMSマイクとVPUを搭載し、2つのモードを使い分けます。
| モード | 収音距離 | 連続録音 |
|---|---|---|
| 音声強化モード | 最大5m | 最大30時間 |
| 長時間駆動モード | 3m以内 | 最大50時間 |
PLAUD Note Proは、広い範囲の声を拾うか、録音時間を延ばすかを選ぶ形です。
両機の数値は測定条件が異なるため、「8mだからNotta Memo Proの方が遠くまで拾える」と単純には言えません。
話者識別と文字起こし・AI機能
Notta Memo Proは、メーカー社内テスト(CP-CER評価)で話者識別精度90.51%と公表しています。
従来モデルのNotta Memo(71.24%)から19.27ポイント向上した数値ですが、言語や録音環境、話者数などで結果は変わるとされています。
Notta公式は「他社同種デバイス」との比較も示していますが、比較対象の機種名は明示されていないため、PLAUD Note Proと比べた結果とは断定できません。
PLAUD Note Proにも話者ラベル機能がありますが、精度の数値は公表されていません。
両機を同じ条件で比べた文字起こし・話者識別の実測も、調査時点では見つかっていません。
AI機能の主な違いは次のとおりです。
| 機能 | Notta Memo Pro | PLAUD Note Pro |
|---|---|---|
| AI要約 | 月100回(ハードウェアプラン) | 10,000以上の要約テンプレート |
| 翻訳・言語 | リアルタイム翻訳(原文と訳文を並べて表示) | 112言語の文字起こし |
| その他 | Notta Brain(月1,000クレジット)、重要箇所マークを文字起こし後に自動ハイライト | Ask Plaud(回答が音声の該当箇所とひも付く)、カスタム用語、写真・テキストメモの取り込み |
録音中にホワイトボードや資料を撮影して記録に残したい人には、写真を音声と組み合わせられるPLAUD Note Proが向いています。
価格と文字起こしプランから見た選び方
本体の公式価格はNotta Memo Proが29,700円、PLAUD Note Proが30,800円で、差は1,100円です。
本体価格よりも差が大きいのは、文字起こしの無料枠と有料プランの料金です。
| 項目 | Notta Memo Pro | PLAUD Note Pro |
|---|---|---|
| 無料枠 | ハードウェアプラン:月600分 | Starter:月300分 |
| 上位プラン | プレミアム1年付セット41,800円(月1,800分) | Pro:年16,800円(月1,200分) |
| 無制限プラン | ビジネス1年付セット56,100円 | Unlimited:年40,000円(1日最大24時間) |
| 時間の買い足し | 不可(プラン変更が必要) | Proユーザー向けに600分2,000円、6,000分15,000円などのパックあり |
本体と1年分のプランを合わせた総額を公式価格から計算すると、次のようになります。
- 上位プラン:Notta Memo Pro+プレミアム1年は41,800円(月1,800分)、PLAUD Note Pro+Proプランは47,600円(月1,200分)
- 無制限プラン:Notta Memo Pro+ビジネス1年は56,100円、PLAUD Note Pro+Unlimitedは70,800円
金額だけを見るとNotta Memo Proの方が抑えやすい目安ですが、AI要約の回数や使える機能などプラン内容が異なるため、単純な比較ではない点に注意してください。
Notta Memo Proの有料プラン付きセットは本体と同時購入のもので、PLAUD Note Proは本体購入後に年額プランを追加する形です。
また、PLAUD Note Proはセールで割引されることがあり、実売価格は時期や販売店によって変わるため、購入時は公式ストアや各販売店の表示を確認しましょう。
無料枠の多さ、普通のUSB-Cケーブルでの充電とPC接続、Wi-Fiでの自動同期を重視するならNotta Memo Proがおすすめです。
本体の薄さやApple「探す」対応、写真メモや多言語・質問機能などのAI機能、時間パックで調整できるプランの柔軟さを重視するならPLAUD Note Proが向いています。
月に使う文字起こし時間と、録音後のデータの扱い方を基準に選ぶと、自分に合う1台を選びやすくなります。
参考・出典
